ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポター生誕150周年
ビアトリクス・ポターは1866年7月、ロンドンで生まれました。
ピーターラビットシリーズは1893年に知人の病気の息子、ノエル少年に送った「絵手紙」から誕生した物語です。 自然豊かな湖水地方の田園を舞台に描かれたピーターラビットとユーモラスな仲間たち物語は、 100年以上にわたり世界中の人々に愛され続けています。
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ビアトリクス・ポターは1866年7月、ロンドンで生まれました。
ピーターラビットシリーズは1893年に知人の病気の息子、ノエル少年に送った「絵手紙」から誕生した物語です。 自然豊かな湖水地方の田園を舞台に描かれたピーターラビットとユーモラスな仲間たち物語は、 100年以上にわたり世界中の人々に愛され続けています。
ポターが友人の息子に宛てた絵手紙に登場したウサギがピーターラビットの原型とされています。その後、児童書として刊行され、続編が出版されました。それが「ピーターラビットのおはなし」初版本 (1902年) です。さらに、「ベンジャミンバニーのおはなし」「ティギーおばさんのおはなし」「ジンジャーとピクルズや」のおはなし「フロプシーのこどもたち」「キツネどんのおはなし」などがシリーズと刊行されています。
作者のビアトリクス・ポターは若い頃、何度も避暑としてイギリスの湖水地方を訪れました。なかでもウィンダミア近郊にあるニア・ソーリーという村が一番のお気に入りでした。 1905年、ビアトリクスは本の印税と叔母からの遺産を使って、「ヒルトップ」と呼ばれるニア・ソーリーにある湖水地方の伝統的な農場を購入します。 ビアトリクスは、なるべくこの新しい家を訪れるようにしました。農家を改築し、美しいイギリスのコテージ庭園を造りました。自分の絵の背景のモチーフとしても「ヒルトップ」を描いています。ビアトリクスは地元にすっかりとけ込んでいました。近所の人たちは、自分たちの家や猫に似た絵が本に登場するのを喜んでいました。 1943年にビアトリクスが亡くなった時、15の農場と4000エーカー以上の土地がナショナル・トラストに遺贈されました。彼女の望みどおり、ヒルトップ農場は当時ビアトリクスが住んでいたそのままの姿で保存されており、現在でも年に何千人もの観光客が訪れています。
大東文化大学ビアトリクス・ポター™資料館は、このヒルトップ農場を再現したものです。この家のサイズや庭、玄関、また正面の階段は現物をできるだけ忠実に再現しています。「こねこのトムのおはなし」「ひげのサムエルのおはなし」などをお読みになって来館することをおすすめします。すばらしい文学的感動を楽しめること請け合いです。
玄関を入ってすぐのエントランスでは、作者ビアトリクス・ポターがどんな人物であったのかをドールやパネルでわかりやすく見ることができます。彼女は、児童文学作家としても有名ですが、生涯を通じて、湖水地方の自然を愛し、保護、保存する活動を続けたことでも知られています
最初の展示コーナーでは、絵本として誕生したピーターラビットや仲間たちが、発刊当時の書籍で数多く見ることができます。子供の手の大きさを考慮して、本の大きさまで指定したというポターの想いが伝わってきます。
第4展示室には絵本に登場する庭の風景がジオラマで再現されています。またヒルトップの農家を実際に測量し、再現された階段部分。ポターはこの階段をいくつかの挿絵に描いています。こうした細かいところも忠実に再現しています。
作品に何度も登場する階段で2階に上がると、そこには世界的にも類をみない大東文化大学のビアトリクス・ポター蔵書コレクションが所狭しと、展示されています。その中でも特に貴重な書籍や原画などが一般公開されています。例えば、青いジャケットを着た「ピーターラビット」の物語が出版社から売り出される以前に、ビアトリクスは白黒の挿絵の『ピーターラビットのおはなし』を自費出版していました。この私家版は、発行部数も極端に少なく、今では発見されることも難しい稀少本のひとつです。イギリスの出版社フレデリック・ウォーン社より1902年10月2日に初めて『ピーターラビットのおはなし』が出版されました。初版は表紙が茶色と濃緑色の厚紙装版、緑と黄色の布張り装丁版という4種類で発売されました。そのすべてを見ることが可能です。
多くの人から愛されるピーターラビットシリーズ。執筆された当時の情景や、ビアトリクス・ポターが抱いた情熱に子どもから大人まで引き込まれ、その世界観を楽しむことができ、癒されること間違いありません。
名称 | 大東文化大学ビアトリクス・ポター(TM)資料館 |
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所在地 | 埼玉県東松山市岩殿554 埼玉県こども動物自然公園内 [地図] |
営業時間 | 9:30 ~ 17:00 |
定休日 | 入園は 16:00 までです ※冬季(11月15日から翌年2月10日) は 9:30~16:30 (最終入園は15:30まで) 休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は営業)、年末年始(12/29~1/1) ※1月は月・火曜に閉館する場合があります ※メンテナンスのための臨時休館もあります ※詳細は、ホームページにてご確認されるか、お問合せ下さい |
連絡先 | 0493-35-1267(大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館) |
料金 |
有料 ポター資料館入館料 大人(高校生以上): 200円 (団体の場合100円/人) 小人(小・中学生): 100円 (団体の場合50円/人) ※団体は30人以上の場合 ※小学校就学前児童及び65歳以上の方、障害者手帳お持ちの方は無料 ●ご注意:ポター資料館はこども自然動物公園内にあるために、公園への入園料が別途必要になります。 こども自然動物公園入園料 大人(高校生以上): 510円 (団体の場合410円/人) 小人(小・中学生): 210円 (団体の場合170円/人) ※団体は30人以上の場合 ※小学校就学前児童、障害者手帳等をお持ちの方は無料 |
ホームページ | 大東文化大学ビアトリクス・ポター(TM)資料館ウェブサイト |
アクセス方法 (その他) | 東武東上線「高坂駅」から「鳩山ニュータウン行き」バスに乗車して「こども動物自然公園」停留所下車。 または高坂駅から徒歩約30分。 |
駐車場 | 駐車可: 800台 料金は普通車600円。大型車1,200円。 |
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